国際薬学ジャーナルに掲載された新たな前臨床研究によると、新しいナノファイバーベースの送達システムでカンナビジオール(CBD)とレボスルピリドを組み合わせると、不安やうつ病に対する脳を標的とした治療が大幅に強化されることが判明しました。
インドの薬学教育研究学校の研究者らは、CBDとレボスルピリドをシクロデキストリン-リン脂質構造に組み込んだ超分子包接複合体(Levo-CBD-CP-IC)を開発し、これを電界紡糸ナノファイバーに埋め込みました。この製剤は、平均粒子径222.8nm、ゼータ電位-17.58mVといった良好な粒子特性を示し、ナノファイバーの完全性を維持しました。直径は177nmから350nmの範囲でした。
ガンマ線シンチグラフィーにより、このナノファイバーシステムを用いた場合、標準的な製剤と比較して脳への薬剤送達が強化されることが確認されました。動物モデルを用いた行動試験では、うつ病と不安に関連する行動学的結果の改善など、明確な治療効果が示されました。組織学的解析では、神経炎症と組織損傷が減少し、治療を受けた動物の炎症マーカーは正常値に近づいたことが明らかになりました。
生化学的評価はこれらの結果を裏付け、従来の送達方法よりも強力な治療プロファイルを示唆しました。
本研究によると、ナノファイバーを用いたCBDとレボスルピリドのバイオアベイラビリティの向上と標的送達は、神経精神疾患の管理においてより効果的な戦略となる可能性があります。
Reference : Study: Nanofiber System Combining CBD and Levosulpiride Improves Brain Delivery for Anxiety and Depression Treatment
https://themarijuanaherald.com/2025/06/study-nanofiber-system-combining-cbd-and-levosulpiride-improves-brain-delivery-for-anxiety-and-depression-treatment/