フィリピン下院の議員らは今週、医療大麻の合法化を177対9で可決した。しかし、この提案は上院で不確実な将来に直面している。
フィリピン下院は火曜日に医療用大麻を合法化する法案を可決したが、上院での法案の将来は不透明だとフィリピン・デイリー・インクワイアラー紙が報じた。この提案は下院で賛成177人、反対9人、棄権9人で可決された。
この法案が可決されれば、特定の条件を備えた患者のみが医療大麻へのアクセスを合法化することになる。
この法案の共同提案者の一人である北スリガオ州下院議員ロバート・エース・バーバーズは、この法案は患者の利益のみを目的としていると述べた。一方、下院危険薬物委員会の委員長は、医療用大麻の提案は成人の使用合法化への足がかりにはならず、大麻は連邦禁止薬物として引き続きリストされるだろうと述べた。
「この法案は決して娯楽目的での大麻使用への入り口ではありません。」 — 委員長、フィリピン・デイリー・インクワイアラー紙経由
この提案はフィリピン下院で可決された2番目の医療大麻合法化法案だが、2019年に議員らによって検討された最後の提案は、当時のロドリゴ・ドゥテルテ大統領がこの問題について考えを変えたため、最終的に上院で否決された。上院は現在この問題を再度検討しているが、この改革にはフィリピン医師会が反対している。さらに、ブルームバーグの報道によると、大統領の妹イミー・マルコス氏を含む上院の主要議員もこの提案に反対の声を上げている。
承認されれば、フィリピンは東南アジアで初めて医療用大麻合法化法案を可決した国となる。
タイはこの地域で大麻を非犯罪化した最初の国だが、業界に対する規制の制定や導入には至らなかった。
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