オーストリア:ヘンプファイバーを使用したスキーのイノベーションを推進

anandamide.green投稿者:

オーストリア、インスブルックのSpurArtワークショップは、グラスファイバーとカーボンファイバーを麻や植物由来の複合材に置き換える取り組み「Hanf Ski」プロジェクトを展開しています。構造物の最大80%を植物由来材料で構成し、製造工程における環境への影響を軽減することを目指しています。

2023年から、SpurArtワークショップの実験的なラインでは、アルペンスキーの技術的代替品として麻を使用しています。2024年に開始されたこのプロジェクトは、環境負荷の高い素材の使用を削減するというウィンタースポーツのトレンドを反映しています。

このイノベーションは、補強層を一方向性麻繊維テープに置き換え、麻(茎の木質部分)をコアに組み込むことに重点を置いています。これらの繊維は、樹脂の吸収など積層工程において課題を抱えるものの、労働衛生と現地生産の面でメリットがあり、SpurArtは地域のサプライヤーや高性能バイオ複合材料向けUDテープメーカーであるFUSEとの協業を可能にしています。

ハンフ・スキーは、インスブルック大学、ウッドKプラステクノロジーセンター、アトミックブランド、そして複数のバイオ産業企業を含むオーストリアのコンソーシアムの一員です。同社のロードマップには、合成複合材を麻に置き換えること、バイオベースの樹脂を使用すること、さらには廃棄物をコアのベースとして使用することなどが含まれています。

製作者のサイモン・マイエンシャイン氏によると、トネリコと麻の組み合わせは、反応性を犠牲にすることなく、過酷な条件下でもスキーに「落ち着き」をもたらすとのことです。合成接着剤を完全に置き換えるなど、まだ取り組むべき課題はありますが、最終的な目標は、性能を損なうことなく、リサイクル可能、あるいは生分解性のあるスキーを実現することです。

これは孤立した実験ではありません。ブランドや研究所は、循環型バイオエコノミーの一環として、ポール、ビンディング、アクセサリーに麻などの素材を活用することを検討しています。

その論理は明確で、材料の削減、サプライチェーンの緊密化、そして山岳用具の脱炭素化への道筋を示しています。

Reference : Austria impulsa la innovación en esquís con fibra de cáñamo
https://canamo.net/noticias/mundo/austria-impulsa-la-innovacion-en-esquis-con-fibra-de-canamo

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